9月に行われる歌舞伎公演をまとめてみました。
猛暑に酷暑さらに豪雨に台風とお天気の気まぐれに悩まされた8月も終わり、9月がやって来ます。
少しはお出かけもしやすくなるでしょうから、じゃんじゃん劇場にお出かけしましょう。
團十郎の襲名披露興行も終盤にさしかかり各地を巡業します。お近くに来た際にはお見逃しなく。
9月に行われる歌舞伎をまとめてみました。
歌舞伎座 秀山祭九月大歌舞伎
9月の歌舞伎座は「秀山祭九月大歌舞伎」と題して中村吉右衛門の功績を称える興行です。
中村吉右衛門家の屋号播磨屋の一門はもちろん、縁の深い高麗屋や音羽屋の俳優が集って作品を作り上げます。
秀山祭(しゅうざんさい)の「秀山」とは初代中村吉右衛門が俳句を詠む時の俳号のことですが、俳号とは、俳句を詠む時の雅号、ペンネームです。
その「秀山祭」を立ち上げた二代目中村吉右衛門さんは、2021年11月に亡くなられましたが、生きていらっしゃれば80歳、傘寿という事になります。
その二代目中村吉右衛門さんが80歳になっても「勧進帳」の弁慶ができる役者でありたいという夢を引き継いで「二代目播磨屋八十路の夢」と冠した「勧進帳」が上演されます。
『秀山祭九月大歌舞伎』についてはこちらをご参照ください。

京都南座 九月花形歌舞伎
9月の南座は、九月花形歌舞伎 「あらしのよるに」が上演されます。
木村 裕一(きむらゆういち)さん作の絵本「あらしのよるに」を題材に、オオカミのがぶとヒツジのめいの種族を超えた二匹の友情物語を歌舞伎にして上演されます。
本公演では、オオカミのがぶは中村獅童さん、ヒツジのめいは中村壱太郎さんが勤められ、2015年に初演された京都南座で9年ぶりの再演となります。
『九月花形歌舞伎』についてはこちらをご参照ください。

国立劇場中劇場 9月歌舞伎公演 『夏祭浪花鑑』
国立劇場が閉場となり劇場を新国立劇場に移して2度目の公演は、坂東彦三郎さんが座頭を勤める「夏祭浪花鑑」と発表されました。
上方を舞台にした演目ですが、人気のお芝居ですので上演回数も多く中村吉右衛門さん、中村勘三郎さん始め、市川海老蔵さん、片岡愛之助さんなど多くの役者さんが主役の団七九郎兵衛を勤めて来られました。
そして、2024年9月は坂東彦三郎さんが団七九郎兵衛を、義兄弟の一寸徳兵衛を坂東亀蔵さんが勤めるという事でとても楽しみな興行です。
国立劇場中劇場 9月歌舞伎公演 『夏祭浪花鑑』についてはこちらをご参照ください。

十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業
成田屋の9月は『十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業』で全国を巡ります。
初日は8月30日の成田国際文化会館から始まります。
「祝成田櫓賑」
鳶頭や芸者らで賑わう江戸の街の祭りを描く舞踊の演目。
「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 口上」
裃姿の役者が居並んでお祝いの言葉を述べ、
團十郎さんからのご挨拶もある襲名披露ならではの一幕です
「河内山」
大名や家臣たちにお茶を出す江戸城のお数寄屋坊主(茶坊主)の河内山宗俊は、自分の立場を利用しての強請やたかりもするが、幽閉された腰元の救出のために大名屋敷に乗り込み見事の救出するという悪党だけど器の大きさや愛嬌や色気を感じさせる團十郎さんの河内山にご注目下さい。
尾上右近自主公演 第八回「研の會」
尾上右近さんが2015年に立ち上げた自主公演で、8回目を迎えます。
この公演では、『摂州合邦辻』(せっしゅうがっぽうがつじ)と『連獅子』(れんじし)が上演されます。
「摂州合邦辻」では、右近さんが玉手御前、中村橋之助さんが俊徳丸、中村鶴松さんが浅香姫、尾上菊三呂さんが母おとく、市川青虎さんが奴入平、市川猿弥さんが合邦道心を勤めます。
「連獅子」では右近さんが狂言師右近後に親獅子の精を、尾上眞秀さんが狂言師左近後に仔獅子の精を勤めます。
法華の僧蓮念を市川青虎さん(大阪)と中村鶴松さん(東京)が、浄土の僧遍念を市川猿弥さん(大阪)と中村橋之助さん(東京)が勤めます。
「連獅子」は獅子の父親は仔獅子を谷底に蹴落とし自力で這い上がってきた仔獅子だけを育てるという故事に基づいた舞踊の演目です。
赤の仔獅子と白の親獅子が舞台の上で勇壮に毛を振るシーンが見どころです。
実の親子で上演されることが多い連獅子ですが、歌舞伎俳優を親に持たない右近さん眞秀さんが表現する親子の絆に注目したい一幕です。
「第二回 神谷町小歌舞伎」
中村橋之助、中村福之助、中村歌之助の成駒屋3兄弟の自主公演「第二回神谷町小歌舞伎」が開催されます。
成駒屋の本拠地「神谷町」と、大歌舞伎に出世する!という希望を込めて「小歌舞伎」という言葉を冠し「神谷町小歌舞伎」と命名されました。
橋之助、福之助、歌之助の三兄弟が、自分たちの力で企画、制作、営業、演目の選定から出演交渉を行い、三本の矢で助け合い高めあう覚悟を持って取り組む自主公演です。
「双蝶々曲輪日記」では橋之助さんが濡髪長五郎を、山崎屋与五郎と放駒長吉を歌之助さんが、藤屋吾妻を中村鶴松さんが勤められます。
「一本刀土俵入」では駒形茂兵衛を福之助さん、船印彫師辰三郎を歌之助さん、波一里儀十を橋之助さん、お蔦を中村鶴松が勤められます。
中村勘九郎さんが指導されるそうですから楽しみです。


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