市川團子が初役で挑む「天守物語」坂東玉三郎との共演でさらなる進化に期待!

公演情報

12月の歌舞伎座は3部制で行われ、第3部は坂東玉三郎演出・出演の「天守物語」が上演されることになりました。

白鷺城の天守に棲む異界の姫、富姫と若き鷹匠姫川図書之助の千年にただ一度、たった一度の恋の物語

昨年12月に続きの上演となりますが、富姫を坂東玉三郎さん、姫川図書之助を市川團子さんにに役を改め、注目の上演となります。

事前に予習しておきたいと思いちょっと調べてみましたのでまとめておきます。

天守物語ってどんなお話?

ざっくりいうと

藩主播磨守の白い鷹を逃がしてしまった事を罪にに問われ、切腹を迫られた姫川図書之助(ずしょのすけ)は、白鷺城の最上階の天守まで鷹を追って行けば助けてやるとの命を受け、天守へ向かいます。

そこは誰も足をふい入れたことのない、異形の者たちが住むと言われる場所。

天守へ向かった図書之助は異形の主、天守夫人の富姫と出会い恋に落ちる。

が・・・・というお話。

天守物語の登場人物

異形の者も混じっているから人物じゃないかもですが、チームに分けてご紹介しますね。

チーム天守:富姫と共に姫路城の天守に住まう異形の者たち

富姫      坂東玉三郎
薄       上村吉弥
腰元      中村歌女之丞

薄は奥女中で、腰元は桔梗・萩・葛・女郎花・撫子と、さらに童や禿もいてにぎゃかな女子の所帯。

チーム猪苗代:富姫を姉と慕い富姫も妹のようにかわいがる猪苗代の亀姫とその眷属

亀姫      中村七之助
朱の盤坊    市川男女蔵→個人的にはめちゃめちゃ期待してます!
舌長姥     市川門之助

チーム播磨守:姫路城城主武田播磨守の家臣

姫川図書之助  市川團子
小田原修理   中村歌昇→こちらも期待してます!!

この二人はどちらも播磨守の家来ですが、小田原修理が追う方で、姫川図書之助(ひめかわずしょのすけ)が追われる方という関係です。

木彫りの職人

近江之丞桃六 中村獅童

舞台の中心にどーんと鎮座する獅子頭を掘った木彫りの職人。

富姫と図書之助の目が見えなくなった時に、突如現れて獅子頭の目を整えてピンチを救ってくれる。

天守物語 歴代の図書之助と亀姫

どんっ!こんな表になりました!

富姫 図書之助 亀姫
2023年 歌舞伎座 中村七之助 中村虎之介 坂東玉三郎
2023年 平成中村座 中村七之助 中村虎之介 中村鶴松
2014年 歌舞伎座 坂東玉三郎 市川海老蔵 尾上右近
2009年 歌舞伎座 坂東玉三郎 市川海老蔵 中村勘太郎
2006年 歌舞伎座 坂東玉三郎 市川海老蔵 市川春猿
1999年 歌舞伎座 坂東玉三郎 市川新之助 尾上菊之助
1996年 中日劇場 坂東玉三郎 市川新之助 宮沢りえ
1994年 銀座セゾン劇場 坂東玉三郎 宍戸開 宮沢りえ
1985年 日生劇場 坂東玉三郎 真田広之
1981年 日生劇場 坂東玉三郎 片岡孝夫 中村梅枝
1979年 中日劇場 坂東玉三郎 坂東八十助 中村梅枝
1979年 南座 坂東玉三郎 坂東八十助 中村梅枝
1977年 日生劇場 坂東玉三郎 三沢慎吾 中村梅枝

坂東玉三郎さんが最初に富姫を勤められた1977年まで遡って調べてみましたが、ほぼ半世紀前からひとつのお役に取り組まれていて、演じるたびに進化・深化しているというのも凄いなと思います。

しかも昨年は妹役の亀姫を勤められていますし、玉様自身が異形の者なのかも?

歴代の図書之助は、歌舞伎界だけでなくそうそうたる美男子が連なっています。

若き日の片岡仁左衛門(片岡孝夫)さんや坂東八十助(10代目坂東三津五郎)さん、真田広之さんや宍戸開さん。

新之助時代から海老蔵時代と図書之助を5回も勤められた現市川團十郎白猿さん、この方の図書之助は本当に美しく、玉様に負けないオーラを放っていましたね。

中村虎之介さんの図書之助は記憶に新しいところですが、素直で真っすぐな図書之助が好きでしたし、玉様の亀姫と七之助さんの富姫という斬新な顔合わせの並びが当に異形の者でした。

以前の亀姫役は、当時の中村梅枝さん、現中村萬壽がされていたんですね。

このお二人の並び、観たいなぁ

そして宮沢りえさんも亀姫をされていたのはチラッと記憶にありますが、こうやって見てみると拵えを観てみたかったなと思います。

こうしてみると玉様はその時々の気になる若手と、一緒に舞台を勤めてられるのが今に始まったことではないと感じられます。

市川團子の図書之助に期待!

2024年12月歌舞伎座の「天守物語」玉三郎さんのお相手、図書之助は市川團子さんが勤められることになりました。

正直、まさかの「天守物語」図書之助キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って感じ。

團子さんの2024年は2月に始まった「ヤマトタケル」に終始したと言っても過言ではないくらいで、自身の研鑽の会があったにせよ「ヤマトタケル」づくしの1年でしたから、

12月の段階で「天守物語」が来るとは、びっくりしました。

9月の歌舞伎座では、尾上左近さんを「妹背山婦女庭訓 吉野川」の雛鳥という自分の娘役に抜擢されたり、同じ演目で市川染五郎さんを雛鳥の恋人役で共演されたりしています。

玉三郎さん自身が「今、会っておきたい若手」と一緒に舞台を勤めることを積極的にされています。

20歳前後の若手と「お客様がいる舞台の上で共演するという事が大事」とおっしゃっています。

その大事な20歳前後の若手のひとりとして、團子さんが歌舞伎座の舞台で共演するという事がポイントです。

玉三郎さんと若手が共演することを一部の歌舞伎ファンは「玉様ブートキャンプ」と言います。

厳しく、しっかりと教えを受けられることでググっと成長が見られます。

左近さんは驚くほど美しく、悲しい情愛のある姫を演じられましたし、染五郎さんは玉様を向こうに回して美しくも力のある光源氏を勤められました。

市川團子さんの図書之助にもそれを期待します!!

素直で癖のない團子さんが、玉三郎さんのご指導でどんな図書之助を見せてくれるのか楽しみでなりません。

是非、歌舞伎座にお出かけください。

公演概要と配役

12月大歌舞伎公演概要

公演期間 2024年12月3日(火)~26日(木)
第一部 11:00~
第二部 15:00~
第三部 16:20~
休演日 11日(水)、19日(木)
劇場 歌舞伎座
料金(税込)
1等席 16000円
2等席 12000円
3階A席 5500円
3階B席 3500円
桟敷席 17000円
「天守物語」上演は第三部16:20からです。

「天守物語」配役

富姫 坂東玉三郎
姫川図書之助 市川團子
亀姫 中村七之助
小田原修理 中村歌昇
腰元 中村歌女之丞
上村吉弥
朱の盤坊 市川男女蔵
舌長姥 市川門之助
近江之丞桃六 中村獅童

まとめ

12月の歌舞伎座の第3部、坂東玉三郎演出・出演の「天守物語」についてご紹介しています。

観劇前の予習となるように、簡単なあらすじや登場人物、歴代の配役について調べてみました。

玉三郎さん富姫の相手役の姫川図書之助に抜擢された市川團子さんへの期待感もまとめてみましたので参考にしていただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました