12月、年の瀬がやって来ました。
師も走る12月、歌舞伎役者も走ります。
12月の歌舞伎座は三部制で、中村獅童・尾上菊之助を中心にした「あらしのよるに」、尾上松緑を中心にした「加賀鳶」、中村七之助の「鷺娘」、中村勘九郎・長三郎親子の「舞鶴雪月花」坂東玉三郎・市川團子の「天守物語」が上演されます。
12月の歌舞伎座の公演情報と見どころをまとめましたので参考にしていただけると嬉しいです。
歌舞伎座 公演概要
12月の歌舞伎座は三部制で公演が行われ、各部のチケット代も少しお安くなります。
羊、狼、鷺に魔界の人々、さらに雪達磨まで、人間が主役のお芝居は「加賀鳶」くらいなものでそれはそれで、楽しみ以外の何物でもない歌舞伎座です。
| 公演期間 | 2024年12月3日(火)~26日(木) | |
| 第一部 | 11:00~14:10頃終演予定 | |
| 第二部 | 15:00~17:30頃終演予定 | |
| 第三部 | 16:20~21:00頃終演予定 | |
| 休演日 | 11日(水)、19日(木) | |
| 劇場 | 歌舞伎座 | |
|
料金(税込)
|
1等席 | 16000円 |
| 2等席 | 12000円 | |
| 3階A席 | 5500円 | |
| 3階B席 | 3500円 | |
| 桟敷席 | 17000円 | |
各部でどんなお芝居が上演されるのか見ていきましょう。
歌舞伎座 第一部
あらしのよるに
演目と配役
絵本発刊30周年記念
きむらゆういち 原作(講談社刊)
今井豊茂 脚本
藤間勘十郎 演出・振付
二代目澤村精四郎襲名披露
| がぶ/狼の長 | 中村獅童 | |
| めい | 尾上菊之助 | |
| たぷ | 坂東亀蔵 | |
| みい姫 | 中村米吉 | |
| はく | 市村竹松 | |
| のろ | 市村光 | |
| 幼いころのめい | 中村陽喜 | |
| 幼いころのがぶ | 中村夏幹 | |
| ばりい | 澤村國矢改め澤村精四郎 | |
| 山羊のおじじ | 市村橘太郎 | |
| 絵師 | 市川門之助 | |
| がい | 河原崎権十郎 | |
| 狼のおばば | 市村萬次郎 | |
| ぎろ | 尾上松緑 | |
ここが楽しみ!
木村 裕一(きむらゆういち)さん作の絵本「あらしのよるに」を題材に、オオカミのがぶとヤギのめいの種族を超えた二匹の友情物語を歌舞伎化して上演されます。
歌舞伎座 第二部
一、盲長屋梅加賀鳶 加賀鳶(かがとび)
演目と配役
河竹黙阿弥 作
本郷木戸前勢揃いより
赤門捕物まで
| 天神町梅吉/竹垣道玄 | 尾上松緑 | |
| 日蔭町松蔵 | 中村勘九郎 | |
| 春木町巳之助 | 中村獅童 | |
| 魁勇次 | 坂東彦三郎 | |
| 磐石石松 | 坂東亀蔵 | |
| 虎屋竹五郎 | 中村種之助 | |
| 天狗杉松 | 中村玉太郎 | |
| 昼ッ子尾之吉 | 尾上左近 | |
| お朝 | 中村鶴松 | |
| 妻恋音吉 | 尾上菊史郎 | |
| 金助町兼五郎 | 尾上菊市郎 | |
| 数珠玉房吉 | 澤村國矢改め澤村精四郎 | |
| 御守殿門次 | 中村吉之丞 | |
| 番頭佐五兵衛 | 市村橘太郎 | |
| 雷五郎次 | 市川男女蔵 | |
| 御神輿弥太郎 | 中村松江 | |
| 伊勢屋与兵衛 | 河原崎権十郎 | |
| 女按摩お兼 | 中村雀右衛門 | |
ここが楽しみ!
加賀藩お抱えの大名火消し「加賀鳶」と武家屋敷を管轄する「定火消し」との喧嘩、しかも大人数での喧嘩が発端となります。
見どころは、本郷通の「勢ぞろい」で花道にずらっと並んだ役者が名乗りを上げるところです。
役者が次々に名乗りをあげる河竹黙阿弥お得意のツラネのセリフで、見応え聴きごたえのあるシーンを楽しみにしています。
東側の桟敷や、その上の三階席などからだと見やすくてばっちりですね。
又は1階席の花道が見やすい場所を選択するのもアリ!西側の三階席は花道はほぼ見えませんのでチケットを取る場合の参考にしてください。
加賀鳶のツートップ、松緑さんの梅吉、勘九郎さんの松蔵、そして喧嘩の原因を作る獅童さんの巳之助など豪華な配役も楽しみです。
松緑さんはもうひとつ道元という悪い男を演じます。
道元は盲長屋に住むあんまの男ですが、たまたま通りがかりに出くわした田舎から出てきたお百姓の太次右衛門が腰を痛めて休んでいるところを助けるのですが、
懐にお金があることを知り、その金を奪い殺してしまうという
それを見ていたのが鳶頭ツートップのひとり松蔵勘九郎とうわけで、最後は松蔵にやり込められ、捕らわれる道元。
江戸の世話物感あふれる、鳶の拵えのカッコよさを存分に楽しみたいと思います。
第二部 二、鷺娘(さぎむすめ)
| 鷺の精 | 中村七之助 | |
恋する苦しい娘心を白鷺の姿に重ね合わせたとてもドラマティックな舞踊です。
坂東玉三郎さんが得意とされ何度も上演された作品ですが、当月は中村七之助さんが鷺の精をを勤めるという事で、最近とみに美しい七之助さんの鷺の精で目の保養を
第三部 一、舞鶴雪月花(ぶかくせつげっか)
萩原雪夫 作
上の巻 さくら
中の巻 松虫
下の巻 雪達磨
| 桜の精/松虫/雪達磨 | 中村勘九郎 | |
| 松虫 | 中村長三郎 | |
季節の移ろいを描く舞踊の演目。
中村勘九郎さんが、桜の精と、松虫、と雪達磨の演じ分けに注目です。
また、父とはぐれた松虫の子供を中村長三郎クンが演じます。
そしてそして、人間に恋をした雪達磨の切ないストーリー
十七世中村勘三郎さんに書き下ろされた中村屋ゆかりの舞踊を楽しみに拝見したいと思います。
歌舞伎座 第三部
第三部 二、天守物語(てんしゅものがたり)
演目と配役
泉 鏡花 作
坂東玉三郎 演出
今井豊茂 演出
| 富姫 | 坂東玉三郎 |
| 姫川図書之助 | 市川團子 |
| 亀姫 | 中村七之助 |
| 小田原修理 | 中村歌昇 |
| 腰元 | 中村歌女之丞 |
| 薄 | 上村吉弥 |
| 朱の盤坊 | 市川男女蔵 |
| 舌長姥 | 市川門之助 |
| 近江之丞桃六 | 中村獅童 |
ここが楽しみ!
藩主播磨守の白い鷹を逃がしてしまった事を罪にに問われ、切腹を迫られた姫川図書之助(ひめかわずしょのすけ)は、白鷺城の最上階の天守まで鷹を追って行けば助けてやるとの命を受け、天守へ向かいます。
そこは誰も足をふい入れたことのない、異形の者たちが住むと言われる場所。
天守へ向かった図書之助は異形の主、天守夫人の富姫と出会い恋に落ちる。
が・・・・というお話。
何といっても坂東玉三郎さんのお相手役としてがっぷり組む市川團子さんへの期待感がハンパないというか、とても楽しみですし、
上村吉弥さん率いる腰元軍団、
そして昨年は富姫を勤めた中村七之助さんの亀姫に、
おもしろおじさんをやったら今一番じゃないかと思える市川男女蔵さん、
中村歌昇さんの小田修理もとても楽しみです。
「天守物語」についてはこちらもご参照ください。

まとめ
師も走る12月、歌舞伎役者も走ります。
12月の歌舞伎座は三部制で、中村獅童・尾上菊之助を中心にした「あらしのよるに」、尾上松緑を中心にした「加賀鳶」、中村七之助の「鷺娘」、中村勘九郎・長三郎親子の「舞鶴雪月花」坂東玉三郎・市川團子の「天守物語」が上演されます。
初めて歌舞伎をご覧になる方には第一部が、歌舞伎を観た!という満足感を得たい方には第二部を、泉鏡花と坂東玉三郎の異空間を堪能したい方は第三部をご覧になるのをお勧めします!

コメント