【祝襲名】音羽屋にめでたき二人の菊五郎と丑之助から菊之助へ、

公演情報

音羽屋の菊五郎と菊之助の襲名披露がいよいよ間近になってきました。

当主、七代目尾上菊五郎の子息、尾上菊之助が八代目尾上菊五郎を襲名し、その子息の尾上丑之助が六代目尾上菊五郎を襲名し、それを披露する興行が行われます。

このおめでたい襲名についてまとめておきたいと思います。

音羽屋(おとわや)ってどういう家なの?

音羽屋は尾上菊五郎家を中心とする歌舞伎界でも指折りの名門の家系です。

尾上松緑家や坂東彦三郎家や尾上松助家など、音羽屋を屋号に持つ歌舞伎俳優は多く音羽屋一門で「菊五郎劇団」としてお芝居を上演できるほどの大きな組織なのです。

現在の尾上菊五郎家の家系を一番若い世代の丑之助くんから見た続柄で表示してみます。

【祖父(父方)】七代目尾上菊五郎
【祖父(母方)】二代目中村吉右衛門
【父】五代目尾上菊之助
【自分】七代目尾上丑之助
【従兄】尾上眞秀

【祖母】富司純子(尾上菊五郎夫人)
【伯母】寺島しのぶ

菊五郎、菊之助、丑之助は尾上菊五郎家に何代も続く名跡ですし、丑之助くんから見れば祖父は父方も母方も人間国宝です。

母親は、二代目中村吉右衛門さんのお嬢さんなんですね。

菊之助を襲名する丑之助くんは、吉右衛門、菊五郎というふたりの人間国宝の血を受け継いでいる正にサラブレッドなのです。

祖母と伯母は女優で、従兄も歌舞伎俳優の尾上眞秀くんという、俳優に取り囲まれたお家ですね。

そういう家柄の中で、父の菊之助さんは八代目尾上菊五郎を、丑之助くんは六代目尾上菊之助を襲名することになりました。

襲名ってどういうこと?

歌舞伎界において、襲名とは、先人の名前や芸風を受け継ぐことを指します。

これは代々受け継がれる名跡の一部で、市川團十郎や尾上菊五郎、松本幸四郎、中村勘三郎など由緒ある名跡と言えます。

名跡は、同じ名前が代々引き継がれていきますので、この場合は八代目尾上菊五郎が生まれることになります。

同じ芸名でも人物は異なるため、区別するために「○代目尾上菊五郎」や「〇代目尾上菊之助」と呼ばれます。

襲名は、重要な行事であり、家柄にちなんだ演目が披露されます。

襲名披露興行に先立って、4月29日には歌舞伎座で古式顔寄せ手打式が開催されます。

古式顔寄せ手打式ってなにするの?

正式なタイトルは「松竹創業百三十周年 尾上菊之助改め 八代目尾上菊五郎 尾上丑之助改め 六代目尾上菊之助 襲名披露興行 古式顔寄せ手打式」です。

「顔寄せ手打式」歌舞伎などの興行を行う前に、座元の松竹と、出演者、舞台関係者が一堂に集まり、

上演される演目の確認や諸々の取り決めがまとまったという証に手締めを行うという古くからの儀式です。

今回の襲名のように大きな行事の際には「古式」として歌舞伎俳優が舞台上に勢揃いして行われます。

本来は公開されないものなので、今回のように観覧できるのはめったにないチャンスです。

襲名披露はいつ?どんな演目が上演されるの?

歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎

【公演期間】2025年5月2日(金)~27日(火)
【開演時間】昼の部 午前11時~ 夜の部 午後4時30分~
【劇場】歌舞伎座
【休演日】12日(月)、22日(木)

歌舞伎座 六月大歌舞伎

【公演期間】2025年6月2日(月)~27日(金)
【開演時間】昼の部 午前11時~ 夜の部 午後4時15分~
【劇場】歌舞伎座
【休演日】10日(火)、19日(木)

大阪松竹座 七月大歌舞伎

【公演期間】2025年7月5日(土)~24日(木)
【開演時間】昼の部 午前11時~ 夜の部 午後4時30分~
【休演日】10日(木)、17日(木)
【劇場】大阪松竹座

御園座 吉例顔見世

【公演期間】2025年10月11日(土)~26日(日)
【開園時間】未定
【劇場】御園座

南座 當る午歳吉例顔見世興行

【公演期間】2025年12月
【開園時間】未定
【劇場】京都南座

七代目尾上菊五郎が襲名する名前は?

七代目尾上菊五郎さんは襲名しませんしお名前も変わりません。

現在の七代目尾上菊五郎で今後も歌舞伎俳優を続けられます。

つまり、菊五郎が二人存在するということになります。

こんなことは歌舞伎の歴史にはなかったことで、そんな時代を共にできるのは歌舞伎ファンとしてはとても嬉しいことです。

お名前に代数がはいるので、混同することもないかと思いますし、私はこれまで通り敬愛の思いを込めて、『菊五郎親父様』とお呼びしたいと思います。

まとめ

2025年の初夏からいよいよ音羽屋の菊五郎・菊之助襲名のおめでたい興行が続きます。

歌舞伎座に始まり、松竹座、御園座、南座と各地を巡り襲名が披露されていくウキウキワクワクが始まります。

主だった歌舞伎俳優が列座して、襲名披露口上を述べるのも楽しみの一つです。

口上の内容にそれぞれ個性が出てとても興味深いので、演目も気になりますが、口上もおめでたく楽しいものですので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたらと思います。

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