新春を華やかに飾る大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」について、初めて歌舞伎をご覧になる方にもわかりやすくご紹介します。
「壽初春大歌舞伎」は、1月に大阪松竹座で行われる新年の幕開けにふさわしい伝統の舞台です。
まさに“歌舞伎はじめ”にぴったりな公演なんです!
大阪松竹座は、2026年5月の歌舞伎公演をもって閉場することが決まっています。
歌舞伎がかかるのも、1月・4月・5月とあと3興行。
「壽初春大歌舞伎特別公演」は新年ならではの豪華な顔ぶれ、縁起のいい演目が揃っていています。
公演概要や配役、お楽しみポイントをまとめましたので、参考にしていただけると嬉しいです。
壽初春歌舞伎特別公演 昼の部 演目と配役
菅原伝授手習鑑 車引
(すがわらでんじゅてならいかがみ くるまびき)
配役
| 松王丸 梅王丸 桜丸 藤原時平 |
中村 種之助 中村 歌之助 上村 吉太朗 市川 猿弥 |
お楽しみポイント
三つ子の兄弟、松王丸・梅王丸・桜丸は、それぞれ違う主人に仕えていて、
松王丸は藤原時平(ふじわらのしへい)、梅王丸は菅丞相(かんしょうしょう)、桜丸は斎世親王(ときよしんのう)の家来です。
でもそのご主人たち、藤原時平と菅丞相・斎世親王に分かれて対立中!
ということで、三兄弟も1対2の状況に、
ある日、梅王丸と桜丸が、「ご主人の無念、ここで晴らす!」とばかりに、敵方の時平が乗る牛車の前にバーン!と立ちはだかります。
そこへ現れたのが、なんと兄弟のひとり松王丸。
松王丸は敵方の時平についてるんですね。
そしてラスボスの藤原時平があらわれて、そのインパクトにけおされた梅王丸と桜丸はタジタジ、、、
松王丸の兄弟の狼藉ということで、藤原時平が二人を許して、この場はいったん収まります。
今回、中村歌之助さんが梅王丸を初役で勤められます。
くまどりに力強い拵えの歌之助さんの梅王丸が楽しみです!
市川猿弥さんのラスボス藤原時平も、インパクト大だと思いますのでこれも見逃せない。
さらに中村種之助さんの松王丸も、激しく楽しみです。
隈取、カラフルな舞台装置、見得の連発!、梅王丸の六方などなど、歌舞伎を観た!という満足感に浸れる一幕です。
祇園祭礼信仰記 金閣寺
(ぎおんさいれいしんこうき きんかくじ)
配役
| 松永大膳 此下東吉後に真柴久吉 雪姫 狩野之介直信 十河軍平実は佐藤正清 慶寿院尼 |
中村 鴈治郎 片岡 愛之助 中村 壱太郎 上村 吉弥 中村 亀鶴 片岡 孝太郎 |
お楽しみポイント
時は戦国時代。
野心家の松永大膳は、将軍の母・慶寿院尼を金閣寺に幽閉し、美しい雪姫に「天井に龍を描くか、俺に従うか」と無茶なことを言います。
でも雪姫は拒否して、満開の桜の木に縛り付けられてしまいます。
そこへ現れるのが、謎の男此下東吉(木下藤吉郎、後の豊臣秀吉)
当時の歌舞伎では、歴史上の人物のリアルな名前をそのまま使えなかったので似た感じの名前にアレンジしていました。
此下東吉は大膳に仕えたいと言い出すけど、実は慶寿院尼救出のためにやってきたスパイ!
雪姫が花びらをかき集めて爪先で鼠を描く名シーンは、まさに歌舞伎の美しさの真骨頂。
舞台は桜咲き誇る金閣寺。
様式美とドラマがギュッと詰まった、超おすすめの一幕です
憎たらしくてセクハラ満載の親父、松永大善を松永大膳を中村鴈治郎はん、
カッコいい此下東吉後に真柴久吉を片岡愛之助さん
美しい雪姫を中村壱太郎さんが勤めます。
舞台はあの京都の金閣寺、その金閣寺のセットが上がったり下がったりダイナミックに動きます。
雪姫は、儚く美しいだけでなく、聡明な女性でもあります。
大膳の求めを一度は拒否するものの、手に落ちると見せかけてそう簡単には身を任せず、打開策を考える。
でも夫の夫加納之助直信を助けに向かう時には、お化粧直しもする女子力!
このが所作が大好き!
らくだ
配役
| 紙屑屋久六 やたけたの熊五郎 家主女房おさい らくだの宇之助 家主幸兵衛 |
市川 中車 片岡 愛之助 市川 猿弥 中村 亀鶴 中村 鴈治郎 |
お楽しみポイント
“らくだ”のあだ名で知られる乱暴者の宇之助が、ふぐに当たってあっけなく急死
兄貴分の熊五郎は通夜の準備を始め、紙屑屋の久六に供え物をもらってこいと命じます。
でも断られた熊五郎はなんと、遺体を使って大家を脅しに行くというとんでも行動!
見事(?)に酒と料理を手に入れ、2人で酒盛りが始まるのですが、、、
気弱だったはずの久六が、酔うにつれて本性を現していって…!?
上方落語の名作が歌舞伎になりました!
主役と脇役がいつの間にか入れ替わる、笑い満載の舞台です♪
えっとみなさん、鴈治郎はんと猿弥さんが夫婦役なんです。
これ、想像しただけで笑いが漏れてきませんか?
さらに第三のぽっちゃり、亀鶴さん!
お酒を飲んで本性を現す紙屑屋久六に中車さん、ある意味がんじろはんの愛やなぁ
愛之助さんとがんじろはんの上方言葉は調子が良くて気持ちいのでお聞き逃しなく。
聞き逃しても、耳の穴かき分けてむりくり入って来る・・・感じ(*^^)v
壽初春歌舞伎特別公演 夜の部 演目と配役
女鳴神 龍王ヶ峰岩屋の場
(おんななるかみ りゅうおうがみねいわやのば)
配役
| 鳴神尼 佐久間玄蕃盛政 雲野絶間之助 |
片岡 孝太郎 市川 中車 中村 鴈治郎 |
お楽しみポイント
鳴神尼は、父の仇の織田信長を恨み、龍神を封じて雨を止める行法を続けています。
そこへ美男?!雲野絶間之助(がんじろはんですから)が現れ、心を許した鳴神尼は盃を交わしますが…
恋に油断した隙に、行法を破られてしまいます。
本来は男性の鳴神上人を、女方で演じるのが見どころ!
妖しさと色気が漂う、ちょっと異色の荒事です。
孝太郎さんの鳴神尼と美男雲野絶間之助が楽しみすぎます!
仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場
(かなでほんちゅうしんぐら ぎおん いちりきぢゃやのば)
配役
| 大星由良之助 遊女おかる 寺岡平右衛門 大星力弥 鷺坂伴内 斧九太夫 |
片岡 愛之助 中村 壱太郎 中村 種之助 中村 歌之助 市川 猿弥 市川 中車 |
お楽しみポイント
赤穂浪士の仇討ちを描いた「仮名手本忠臣蔵」の七段目のお話です。
塩冶判官の切腹後、本心を隠すために一力茶屋で遊び歩く大星由良之助。
そこへ足軽の平右衛門が「仇討ちに加えてほしい」と頼みに来ますが、相手にされません。
そんな中、大星の息子力弥が密書を持って現れ、その内容を遊女おかるが盗み見ていたことが発覚!
由良之助はおかるを身請けして去り、話を聞いたおかるの兄平右衛門は、ついに由良之助の本心を知るのです。
昨年三月の歌舞伎座の「仮名手本忠臣蔵」で愛之助さんがなさっていた一幕ですが、他の配役を変えての再演になります。
ワキの配役、とてもいいです!
猿弥さんの伴内、中車さんの斧九太夫、めちゃくちゃ観たいです!
京鹿子娘道成寺 鐘供養より押戻しまで
(きょうかのこむすめどうじょうじ かねくようよりおしもどしまで)
配役
| 白拍子花子 所化 同 大館左馬五郎 |
中村 壱太郎 中村 歌之助 上村 吉太朗 中村 鴈治郎 |
お楽しみポイント
春の道成寺に、白拍子の花子が現れ「鐘を拝ませて」と願い出ます。
舞を披露する約束で入山を許されますが、実は彼女、恋に破れた清姫の怨霊!
艶やかな舞で想いを語ったあと、ついに本性を現し…
そこへ立ちはだかるのは、勇ましい大館左馬五郎!
美しさと荒々しさが共演する、歌舞伎舞踊の名作です。
映画「国宝」では「二人道成寺」として演じられた演目ですね。
それを監修をしたがんじろはんと、所作指導の吾妻徳陽さんが勤めます。
「国宝」から初めて歌舞伎をご覧になる方にもおすすめです!
壽 初春大歌舞伎特別公演 公演概要
| 公演期間 | 2026年1月7日(水)~25日(日) | |
| 昼の部(開演~終演予定) | 11:00~ | |
| 夜の部(開演~終演予定) | 16:00~ | |
| 休演日 | 16日(金) | |
| 劇場 | 大阪松竹座 | |
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料金(税込)
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一等席 | 16,000円 |
| 二等席 | 9,000円 | |
| 三等席 | 5,000円 | |
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まとめ
新春を華やかに飾る大阪松竹座「壽初春大歌舞伎特別公演」について、初めて歌舞伎をご覧になる方にもわかりやすくご紹介してみました。
大阪松竹座は、2026年5月の歌舞伎公演を持って閉場することが決まっています。
歌舞伎の公演がかかるのも、1月・4月・5月とあと3興行。
「壽初春大歌舞伎」は新年ならではの豪華な顔ぶれ、縁起のいい演目が揃っていていますので、是非お運びいただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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