2024年11月 松竹大歌舞伎巡業を観て来ました 「引窓」「身替座禅」

観て来ました!

2024年10月31日から始まった松竹大歌舞伎の巡業公演を観て来ましたので、感想や見物記録をまとめておきます。

私が観劇した日は11月1日(土)サンシティ越谷市民ホールです。

中村隼人、中村錦之助、上村吉弥、市川笑三郎、市川青虎出演の「双蝶々曲輪日記 引窓」と「身替座禅」を拝見してきました。

ネタバレ要素があるかもしれませんのでご注意ください。

ご挨拶

定刻通りに「こんにちは~(^^)/」っと隼人さん登場。

どこから声がするのかと思ったら、下手側の入り口ドアからのご登場で、そのまま通路から舞台へ。

客席からはキャーッと黄色い声援

通路移動中は周辺のお客様とハイタッチしたり握手したりで楽しそう。花道無くても花横!

そして舞台へ、その日の朝にドジャースが優勝を決める野球中継をテレビで見ていたとのことで「今日の僕の衣装もドジャースブルーです」とお着物を見せてくださいました。

「たまたま持ってきてました!」と笑いを誘います。

「今日初めて歌舞伎をご覧になる方手を挙げて」

手を挙げた最前列のお客様にインタビューして来年の中村隼人カレンダーをプレゼント

「羨ましいと思った人、ご安心くださいロビーで販売しております」とちゃっかり宣伝も忘れず。

そして撮影コーナー正面、上手、下手、2階席にまでお顔を向けてしっかりアピール!

「SNSをされている方はハッシュタグを行けて#歌舞伎みたよで投稿して下さいねー」とこちらもぬかりなく。

この撮影タイムとハッシュタグ、投稿のお願いはとてもいい試みだと思います。

今の時代SNSでシェア拡散されることの宣伝力って凄いことだと思うので、ご挨拶の場を作って撮影がOKになる風潮は大歓迎!!

最後に、素顔の状態から、本番の自分の出番まで約10分でお化粧をして衣装を付けなければならないという説明の後、歌舞伎の走る所作ではけて行かれたのは芸が細かいなと思いました。

隼人さん、素のおしゃべりが上手になったなぁ、こんなに上手におしゃべりしたりお客様をイジったり、宣伝をぶっこむ間合いまで、上手くなったなぁ

気さくで明るくてさわやかで、好青年が着物を着て歩いているような隼人さん、この人を嫌いになる女子はいないでしょう。

そうそう、撮影タイムの後「携帯電話、スマートフォンの電源を切って下さい」とLINEの着信音やバイブレーションの真似をして注意喚起して下さったことで、この日は着信音に悩まされることはなかったです。

ご観劇の皆様ありがとうございます!!

では、お芝居の始まり始まり~♪

双蝶々曲輪日記 引窓

こんなお話

義理の母お幸と、元廓勤めの妻お早と仲良く暮らす南与兵衛、彼は代官(警察官)の仕事を拝命し、父の名前、南方十字兵衛を名乗ることを許され、大小の刀と、十手、立派な着物を与えられます。

代官になったばかりの日にこの家にやって来るのが殺人を犯した義理の兄、お幸にとって実の息子、濡髪長五郎。

そして、与兵衛が命じられている初仕事が濡髪長五郎を捕まえること。

それを知って葛藤する母、夫に手柄を取らせたいし姑の心にも寄り添いたい妻お早、事情を知って自分の義理の兄を逃すことを選択する与兵衛、事情を知って弟に手柄を取らせようとする濡髪。

放生会という、殺生を戒めるために生き物を放つ(逃がす)仏教の行事の前夜の出来事、濡髪を縛り付けていた引窓の縄を与兵衛が刀で切ると引窓が開き」月の光が差し込んで来ます。

「もう放生会の朝が来たので、自分の役目は終り」と温情かける与兵衛に感謝しながら、濡髪は落ちのびてゆくというお話です。

主な登場人物

南与兵衛後に南方十字兵衛 中村隼人

町人として暮らしていたが、亡き父の仕事の代官(警察官)を拝命し、大小の刀、十手、着物を与えられ、喜びながら帰宅するも、最初の任務が兄の濡髪長五郎を捕らえる事だったという、なり立てほやほやの代官

隼人さん、このお役は仁左衛門さんに習われたそうで、京都のお話ですから使う言葉も関西弁です。

デフォルメされた関西弁ではありませんでしたが、関東出身の役者さんが使う関西弁に感じる違和感は感じませんでした。

セリフや所作、ぐぐーっと感情を入れるところの様子に仁左衛門風味を感じで私は嬉しかったし、きっちり学んでいるなと思いました。

女房お早  市川笑三郎

廓の出身ながら、今は与兵衛の妻として姑とも仲良く暮らす。
明るく楽しい、情に厚い良き妻。

笑三郎さん、色っぽかった。
隼人与兵衛にはちょっと姉さん女房に見えてしまうきらいもあったけど、艶やかで情のあるいい奥様っぷりでした。

母お幸   上村吉弥

幼い頃に濡髪を養子に出したが本当は実の母親。
後妻に入った家の息子が与兵衛、義理の息子。

老け役ができる女方では今ナンバーワンなのではないでしょうか?
濡髪を逃がしてやろうと与兵衛の持つ人相書きを売ってくれと懇願するシーン。
そのお金は爪に火を点すようにして貯めた自分が死んだときの供養のためのお金。
母の愛ってこういうものですよね、深い、尊い。
とにかく吉弥さんが大優勝!そしてお元気そうな熱演に安心しました!

濡髪長五郎 中村錦之助

相撲取りの濡髪長五郎。
実はお幸の実の息子であり、やむを得ない事情から人を殺めてしまい、お尋ね者になっています。捕まる前にひと目会いたいと、母の住む家にやって来ます。

小柄な方だと思っていましたが、意外や意外。しっかり相撲取りのナリでした。
存在感あったなー、先月は怪我で休演された錦之助さんでしたがそんなことも感じさせない様子で、良かったです。

身替座禅

こんなお話

浮気者の旦那さんが、奥方の目を盗んで愛人のところへ行こうとする舞踊劇。
もちろん奥方にばれてしっかりシメられます。

主な登場人物

山蔭右京 中村 隼人

浮気者のお殿様、奥方の目を盗んで愛人の花子のところへ出かけ、楽しかった一夜の事を自分の身替りにした家来と奥方が入れ替わっていることに気づかずペラペラしゃべって、奥方にしかられるという間の抜けたお殿様。

隼人さん自身奥方の目を盗んで愛人のところに行くという経験はないはず・・・。
なので、そんな経験が豊富であろう諸先輩のソレよりは青さを感じました。

現時点では、それを確認できることが隼人ファンの喜びなんじゃないのかなと、あーこの人こんな風に浮気するんだなぁという匂いが無く、あくまでお役の上での浮気者というのが私にはいいなぁと思えるポイントでした。

ご機嫌に朝帰りして、ほほをピンクにした隼人右京がまたかわいいのですよ(*^^)

奥方玉の井 中村 錦之助

奥方玉の井は女形の役ではありますが、きれいな女方の役者が演じるのではなく、立役の役者がブサめのメイクで怖い奥方を演じます。

で、ハンサムな錦之助さんもブサめのお化粧でご登場。
ブサ怖い奥方でした。
隼人右京が浮気相手との一夜を話すところで、顔をしかめたり「グアー」っとなるところは怖い奥方でしたが、この親子は本当に関係性が良いんでしょうね。

そこにちゃんと愛がありました。

太郎冠者 市川 青虎

座禅をすることを理由に、奥方玉の井の目を盗んで浮気に出ていく右京の代わりに座禅をするのが家来の太郎冠者。もちろんあっさり奥方にばれてしまいます。

青虎さんの太郎冠者、もう間違いないです。テッパンです。
しかも右京と似ても似つかないところが可笑しくて、笑えます。
私が見たのは2日目だったので、まだはっちゃけるような要素はありませんでしたが終盤にに差し掛かるにつれて一座としてのグルーブ感が出てくれば、より楽しい青虎さんが観られると思います。

侍女千枝 上村 吉太朗/侍女小枝 上村 折乃助

腰元のふたりのリアクションが今時のギャルっぽい感じがして、新しいなと思いました。

折乃助小枝、丸顔でふっくら可愛い。吉太郎千枝、小顔の細面美人さん。

まとめ

松竹大歌舞伎の巡業公演について感想などをまとめました。

終わってみれば中村隼人奮闘公演です。

ご挨拶に始まり、主役を2つ、出ずっぱり

今回の巡業公演、自分が座頭として何をしなければならないか、普段歌舞伎に親しくない町のお客様に何を見せなければいけないか、それをしっかり考え、責任を果たそうとしている様子がひしひしと感じられます。

そんな隼人さんを支える父の愛もしっかり感じました。

私が見た2日目はまだこなれていない感じもしましたが、日を追うごとにこなれて熟成されていくと思いますので、後半でもう一度見ようかな(*^^)v

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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