七月の歌舞伎座は『七月大歌舞伎』
昼の部は市川右團次の「大森彦七」市川團十郎の「船弁慶」「紅葉狩」坂東巳之助の「高時」と新歌舞伎十八番の演目が並びました。
夜の部は、松本幸四郎が長谷川平蔵を勤める「鬼平犯科帳」と、二十歳の市川染五郎・市川團子が勤める「蝶の道行」です。
演目のご紹介と、お楽しみポイント、チケット情報などをまとめました。
七月大歌舞伎 昼の部 演目 配役 お楽しみポイント
新歌舞伎十八番とは、七代目市川團十郎が選定した「歌舞伎十八番」に続いて、
九代目市川團十郎が自身の得意芸や父・七代目が構想した演目などを加え、
新たに家の芸として確立した演目群のことで、市川宗家にとって特に大切で得意とする演目を指します。
一、新歌舞伎十八番の内 大森彦七(おおもりひこしち)
【配役】
| 大森彦七盛長 | 市川右團次 |
| 道後左衛門 | 市川九團次 |
| 千早姫 | 大谷廣松 |
【ここが楽しみ】
敵の大将楠木正成を死に至らしめた褒美として領地を与えられ猿楽の宴に招かれている大森彦七、そこに楠木正成の娘で父の敵を討とうと大森彦七を狙う千早姫が現れます。
姫の話を聞き、父親の立派な最期を語る彦七が姫のために妙案を思いつきます。
右團次さんが久々に中心となる演目ですし、千早姫は廣松さんが勤められることになりましたが、
千早姫が鬼女になるところ、彦七が狂乱したふりをするところなど、楽しみにしています。
二、新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)
【配役】
| 静御前/新中納言平知盛の霊 | 市川團十郎 |
| 武蔵坊弁慶 | 市川右團次 |
| 源義経 | 中村虎之介 |
| 亀井六郎 | 市川九團次 |
| 片岡八郎 | 大谷廣松 |
| 伊勢三郎 | 中村歌之助 |
| 駿河次郎 | 市川新十郎 |
| 舟人浪蔵 | 中村福之助 |
| 舟人岩作 | 坂東巳之助 |
| 舟長三保太夫 | 中村梅玉 |
【お楽しみポイント】
源義経が兄の頼朝に追われ、西国へ落ち延びる途中の大物浦で、愛妾静御前と別れ、その後、平知盛の亡霊と対峙する物語です。
弁慶の活躍と、静御前の舞、そして平知盛との激しい立ち回りがクライマックスを彩ります。
美しい静御前と青い隈取の平知盛の霊を團十郎さんが勤めます。
5月の「勧進帳」6月の「暫」を観て一周回ってやっぱりさすがの團十郎と私的急上昇の團十郎さんが楽しみです。
そして虎之介さんの源義経です。
團十郎静御前との睦まじいシーン、どんな風に映るんだると期待しています。
ところで、「愛妾」っていうのはお気に入りのお妾さんという意味です。
三、新歌舞伎十八番の内 高時(たかとき)
【配役】
| 北条高時 | 坂東巳之助 |
| 愛妾衣笠 | 市川笑三郎 |
| 安達三郎 | 中村福之助 |
| 秋田入道 | 市川新蔵 |
| 安達三郎母渚 | 中村梅花 |
| 大佛陸奥守 | 片岡市蔵 |
【お楽しみポイント】
明治17年初演の活歴物が「高時」です。
活歴とは、史実に忠実に、歴史上の出来事を細かく検証してリアルに描こうとする演出技法です。
横暴を極める鎌倉幕府のトップ北条高時が描かれています。
巳之助さんの身体能力の高さが発揮される舞台になるのではと期待しています。
四、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)
【配役】
| 更科姫実は戸隠山の鬼女 | 市川團十郎 |
| 局田毎 | 中村雀右衛門 |
| 侍女野菊 | 市川ぼたん |
| 山神 | 市川新之助 |
| 従者左源太 | 中村虎之介 |
| 従者右源太 | 大谷廣松 |
| 腰元岩橋 | 市川男女蔵 |
| 平維茂 | 松本幸四郎 |
【お楽しみポイント】
紅葉の名所信州の戸隠山で出会った美しい姫たちに誘われて、武将平維茂(たいらのこれもち)が酒盛りに参加します。
実はその姫たちは鬼で、命を狙われていた!
でも神のお告げで目を覚ました維茂が大立ち回りで鬼退治。
華やかでドキドキの展開が魅力の一幕です。
幸四郎さんと團十郎さんの顔合わせも楽しみです!
七月大歌舞伎 夜の部 演目 配役 お楽しみポイント
一、鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)
【配役】
| 長谷川平蔵 | 松本幸四郎 |
| 普賢の獅子蔵 | 市川團十郎 |
| 同心小柳安五郎 | 市川中車 |
| 日置玄蕃 | 坂東巳之助 |
| おまさ | 坂東新悟 |
| 長谷川銕三郎 | 市川染五郎 |
| 少女のおまさ | 市川ぼたん |
| 閻魔の伴五郎 | 市川猿弥 |
| 三次郎妻おたね | 市川笑也 |
| 夜鷹おもん | 市川笑三郎 |
| 五鉄亭主助次郎 | 市川寿猿 |
| 無宿人相模の彦十 | 市川青虎 |
| 同心木村忠吾 | 中村吉之丞 |
| 夜鷹おこま | 澤村宗之助 |
| 吉間の仁三郎 | 大谷廣太郎 |
| 四之菱の九兵衛 | 松本錦吾 |
| たずがねの忠助 | 市川門之助 |
| 与力佐嶋忠介 | 市川高麗蔵 |
| 相模の彦十 | 中村又五郎 |
| 平蔵妻久栄 | 中村雀右衛門 |
| 長谷川宣雄 | 松本白鸚 |
【ここが楽しみ】
松本幸四郎さん念願の「鬼平犯科帳」ですから、「二代目中村吉右衛門に捧ぐー」ですから、
しっかりと作りこまれていることを願っております。
二、蝶の道行(ちょうのみちゆき)
【配役】
| 助国 | 市川染五郎 |
| 小槇 | 市川團子 |
【ここが楽しみ】
現世での恋が報われず死んでしまった助国と小槇が蝶の姿となって舞い踊ります。
儚く美しい蝶の舞からぶっかえった後の後半の舞を楽しみたいと思います。
高身長でスタイルも良い20歳の二人、リアル歌舞伎界の東半コンビ、染團をお見逃しなく。
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まとめ
七月歌舞伎座の『七月大歌舞伎』
昼の部は新歌舞伎十八番の「大森彦七」「船弁慶」「高時」「紅葉狩」「高時」と市川宗家の演目が並び、
夜の部は、「鬼平犯科帳」と「蝶の道行」という高麗屋肝入りの演目が並びました。
演目のご紹介と、お楽しみポイント、チケット情報などをまとめましたので、お役に立てましたら幸いです。


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